自宅にある着物、どうしたらいいか困っている方へ
こんにちは着付コーディネーターのYOKOです。
自宅に眠る着物、どうしたらいいか迷っていませんか。
捨てるでも売るでもない選択肢があります。
想いに寄り添いながら、着物とのこれからを一緒に考えましょう💪
・「タンスを開けるたびに気になる着物がある」
・「誰のものか分からないけれど、捨てるのは気が引ける」
・「着たい気持ちはあるけれど、どうしたらいいか分からない」
そんなお声を、私は日々たくさん伺っています。
愛知県豊川市で貸衣裳店を営みながら、着物を“特別な人のもの”から“日常に少し近い存在”に戻したいという思いで日々活動しています。
この記事では、自宅にある着物に悩んでいる方が、次の一歩を選ぶためのヒントをお伝えします。

着物どうしようとお困りの方、ご相談ください。
Contents
よくあるお悩み
まずは、実際によく聞くお悩みから。
- 母や祖母の着物が大量に残っている
- 価値があるのか分からない
- 着方・手入れ・保管方法が分からない
- 思い出があって手放せない
- 着物を着る機会がない
どれも、とても自然な気持ちです。
着物は“モノ”であると同時に、“想い”が宿る存在だからこそ、簡単に決められないのです。
選択肢①「まずは状態を知る」
何より大切なのは、今の状態を知ること。
- シミ・カビ・虫食いはあるか
- 正絹か、化繊か
- 反物なのか、仕立て済みか
専門家でなくても大丈夫。広げて、風を通して、触れてみるだけでも違います。
箪笥の中の着物を、まずは“風に当ててあげる”。 それだけで、着物との関係が少し変わります。
選択肢②「着る」
「着物=特別な日」という思い込みを、少し手放してみてください。
- イベントやお出かけに
- 写真撮影だけでもOK
- 着付けをプロに任せてみる
最近は、手ぶらで参加できる着物体験や、初心者さん向けのイベントも増えています。
着てみることで、その着物の“役目”が見えてくることもあります。
選択肢③「活かす(リメイク・小物)」
どうしても着られない場合でも、方法はあります。
- バッグや巾着にリメイク
- インテリアとして飾る
- 小物やアクセサリーに
特に思い出のある着物は、形を変えて日常に残すという選択も素敵です。
選択肢④「託す・手放す」
着物は、次に着てくれる人がいてこそ生きます。
- 着物が好きな方へ譲る
- 専門店に相談する
- 活動やイベントで使ってもらう
「手放す=大切にしていない」ではありません。 次のご縁へ託すという、立派な選択です。
相談に来られる方の実例
60代女性・お母様の遺品として着物を受け継がれた方
「母が大切にしていた着物だから、捨てることはできない。
でも自分では着られないし、どうしたらいいか分からなくて…」
そんなご相談で、箪笥ごと着物をお持ち込みになりました。
一緒に1枚ずつ広げ、状態を確認しながらお話を伺う中で、 「これはお母様がよく着ていらした着物ですね」 「こちらは思い出として残しておきましょう」 と整理していきました。
最終的に、
- 思い出として大切に保管する着物
- 着付教室で練習用として活かす着物
- 次の方へ託す着物
という形で気持ちの整理ができ、 「胸のつかえが取れました」と笑顔で帰られたのが印象的でした。
着物の整理は、心の整理でもあると、私自身あらためて感じた出来事です。
こんな方は一度ご相談ください
- 自宅に着物はあるけれど、何から手をつけていいか分からない方
- 親・祖父母の着物を受け継いで悩んでいる方
- 着物を着てみたい気持ちはあるけれど、一歩が踏み出せない方
- 着付け教室に興味はあるが、着物を持っていない・自信がない方
- 「売る・捨てる」以外の選択肢を知りたい方
着物を「着る」につなげるという選択
当店では、お手持ちの着物を活かしながら学べる着付教室を行っています。
- お母様・お祖母様の着物で練習OK
- 足りない小物はレンタル可能
- 初心者さんでも安心の少人数制
「まずは着てみる」 それだけで、眠っていた着物が一気に身近な存在になります。
着付教室は、技術を学ぶ場所であると同時に、 着物との新しい関係を始める場所でもあります。
正解はひとつじゃない
着物の向き合い方に、正解はありません。
- 今は何も決めなくてもいい
- 1枚だけ選んでみてもいい
- 迷っている自分を責めなくていい
大切なのは、あなたの気持ちです。
最後に
着物は、長い時間を生きてきた布です。 誰かの人生の節目を見守り、今ここにあります。
「どうしたらいいか分からない」と感じているなら、 それはきっと、着物を大切に思っている証拠。
まずは、タンスを開けて、そっと風を通してみてください。 そこから、すべてが始まります。
必要でしたら、相談できる場所・人を頼ることも選択肢に入れてくださいね。
今日が、人生でいちばん若い日。
着物との関係も、今日からまた新しく始められます。

