着物をもっと身近に!伝統を活かした私らしい発信
はじめまして着物コーディネーターのYOKOです。
私は貸衣裳店を営む母のもとに生まれ、祖母の代から続く貸衣裳屋の娘として育ちました。
幼い頃から、私にとって着物は特別なものというより「いつもそばにある存在」でした。
現在は76歳になる母が、現役の着付師として今もお客様をお迎えしています。
そして私は、「着物をもっと身近に」という想いを胸に、さまざまな活動を行っています。
Contents
着物をまとうと、心まで変わる
とある講演の当日、私は着物で会場へ向かいました。
改めて着物を着ると、不思議と気持ちまで変わります。
袖を通した瞬間、背筋がすっと伸びる。
自然と姿勢が整い、鏡の中の自分が少し誇らしく見える。
「今日はちょっと特別な私だな」
そんな気持ちにさせてくれるのが、着物の魅力だと思っています。
まるで、お姫さまに変身したようなワクワク感。
それは、年齢や体型に関係なく、誰もが感じられる感覚です。
着物は“特別”だけど、“自由”なもの
さて皆さまは「着物」と聞いて、どんなイメージが浮かぶでしょうか。
・特別な日のもの
・格式が高くてフォーマル
・着るのが大変そう
どれも正解です。
でも実は着物はもっと自由でもっと日常に寄り添えるものだと私は思っています。
組み合わせ次第でカジュアルにもなり、そして華やかにもなる。
自分らしさを表現できる・・・それが着物です。
箪笥の奥に眠る、着物たち
そんな中、多くのご家庭で箪笥の奥に眠ったままの着物があるのではないでしょうか。
「着る機会がない」
「お手入れが大変そう」
「畳み方が分からない」
そんな理由で、何十年も袖を通されないまま世代を越えていく着物たち。
けれどその一枚一枚には、
誰かの大切な時間や思い出が確かに刻まれています。
だからこそ私は、
“もう一度、着物に風を通してあげたい”
そんな想いで活動を続けています。
着物は「きっかけ」があればいい
私はSNSでの発信や、月に一度の着物イベントを通して、
「着物を着るきっかけ作り」をしています。
豊川稲荷へ着物で参拝する「着物de初詣」
ランチ会やお散歩
夏には「浴衣deビアガーデン」「浴衣deかき氷」
新茶の季節には「着物で新茶会」etc
要するに、なんでもいいのです🤭
着物を着る理由は、立派なものでなくていい。
日常の中に、ほんの少しの“非日常”を取り入れる。
それだけで、景色は驚くほど変わります。
イベントに参加された方からは、
「着物を着ただけで気分が上がって、写真を撮る手が止まりませんでした」
「いつもの場所なのに、特別な一日になりました」
そんな声をたくさんいただきます。
着物には、人をワクワクさせる力がある。
私はその瞬間を、何度も目にしてきました。
楽しむことが、文化をつなぐこと
「着物文化を守る」というと、少し堅苦しく聞こえるかもしれません。
でも私は、楽しむ事こそが、いちばん自然な継承だと思っています。
昔の形をそのまま残すことだけが、伝統では無いと感じています。
今の暮らしに合う形にアレンジし、生活の中に取り入れていくこと。
それもまた、大切な“伝統の活かし方”です。
成人式 ― 家族全員の物語
ここで、着物を通して関わらせていただいたエピソードを、2つご紹介します。
ひとつ目は、成人式のお手伝いでの出来事です。
最近は「ママ振り」といって、
お母さまが成人式で着た振袖を、娘さんが受け継ぐケースが増えています。
ある日、娘さん・お母さま・おばあさまの三世代で振袖のご相談にお越しいただきました。
振袖を羽織った娘さまを眺めながら⭐️
三人で鏡の前に立った瞬間、空気がふっとやわらぐのを感じました。
「この振袖には、私の20歳の思い出が詰まっているのよ」
そう話すお母さま。
「大切に着るね」と答える娘さん。
それを優しく見守るおばあさま。
成人式は、本人だけのイベントではなく、
家族全員にとっての大切な節目なのだと、改めて感じた瞬間でした。
七五三 ― 家族で残す一生の宝物
ふたつ目は、七五三のお話です。
「子どもだけ着物でいいかな」とおっしゃっていたご家族が、
最終的にご両親も着物を着られることになりました。
準備は正直大変です。
子どもは動き回り時間もかかります。
けれど撮影が始まると、
家族全員が着物姿で並んだその瞬間、
自然と笑顔があふれました。
後日、お母さまからいただいた言葉が忘れられません。
「大変だったけど、やってよかったです。
家族全員で着物を着た写真は、一生の宝物です」
七五三は、お子さまの成長を祝う行事。
でも振り返ったとき、
“家族で過ごした特別な時間”として、色濃く心に残るのだと思います。
想像してみてください
ここで、少し想像してみてください。
もし着物を着るとしたら、どこへ行きたいですか?
箪笥に眠る着物があるとしたら、誰に見せたいですか?
豊川稲荷へのお参り。
桜並木のお散歩。
和カフェで、ほっとひと息。
想像するだけで、少し心が動きませんか?
そのワクワクこそが、着物を身近にする第一歩です。
今日が、いちばん若い日
最後に、もう一度お伝えしたいこと。
着物は、決して敷居の高いものではありません。
私たちの暮らしに、彩りと自信をくれる存在です。
「いつか」ではなく、
「今日」箪笥を開けてみる。
「今日」一度、袖を通してみる。
『今日が人生で一番若い日』
この言葉の通り、
ぜひ“今日から”着物を楽しんでみませんか。
着物を通してこの豊かな文化を次の世代へ残したい。
そんな想いで発信を続けています。

着物をもっと身近に!伝統を活かした私らしい発信。

