「ちゃんとしなくていい着物の話」をさせてください。

こんにちは。
今日は大晦日です。
大晦日の昼間にInstagram Liveで
「ちゃんとしなくていい着物の話」をさせて頂きました😊

このお話しは、
着物の着方でも、着物についてのルールでもありません。
「ちゃんとしなくていい着物の話」です。

もし今、タンスの中に着物があるけれど、
・着たい気持ちはあるのに着られない
・何となくハードルを感じている
そんな気持ちを少しでも持っていたら、今がきっとあなたのための時間です。

私自身も、着物に関わる仕事をしながら、
実は「ちゃんとできない自分」に
何度も違和感や引っかかりがありました。

だから今日は、正解を教えるためではなく、
一緒に思い出す時間としてこの投稿をしています😊

大晦日という年の終わりに、
「できなかったこと」ではなく、
「まだ眠っている想い」に
そっと風を当てるようなそんな時間になったら嬉しいです。

ちゃんとしなくていい着物の話をします

「着たいのに、着られない気持ち」

着物って、
「好き」「きれい」「大切」
そう思っている人ほどなぜか着られなくなっていくことが多いんですよね。

タンスに着物がある。
見ると、懐かしい気持ちになる。
でも、
「着るのは今日はやめておこう」が何年も続いてしまう。

それって、怠けているわけでも、
興味がなくなったわけでもなくて。

多くの人が無意識にこう思っているからだと思うんです。

「ちゃんと着られないなら、着ない方がいい」
「間違えたら恥ずかしい」
「人にどう思われるだろう」

私自身も着物の仕事をしていながら、
何度もこの気持ちに引っかかってきました。

本当は着たいのに、
“ちゃんと”が邪魔をする。

いつの間にか、
着物が
「楽しむもの」じゃなくて
「正しく扱うもの」になってしまった。

でも、よく考えると
着物って、
もともとは特別なものじゃなくて、
毎日の暮らしの中にあったものなんですよね。

なのに私たちは知らないうちに
自分でハードルをどんどん高くしてしまった。

だから今日は、
「着なさい」とも
「こうすべき」とも言いません。

ただ、
「着たいと思っている気持ちがある」
それだけでもう十分なんだよ、ということをお伝えしたくて。

もし今、
「私のことかも」
と少しでも思った方がいたら、
それだけで、この時間は意味があります。

「“ちゃんと”は、いつから重くなった?」

じゃあ、どうしてこんなに
「ちゃんとしなきゃ」が
重くなってしまったんだろう。

私はこれ、
着物そのものの問題じゃないと思っています。

たぶん私たちは知らないうちに
いろんな場面で
「ちゃんとしてきた」んですよね。

子育てでも、仕事でも、家族のことでも。

失敗しないように。
迷惑をかけないように。
きちんと見えるように。

その感覚をそのまま着物にも
持ち込んでしまった。

着物って間違えたら怒られそうというイメージ、ありませんか。

誰かに注意されるかもしれない。
陰で笑われるかもしれない。

でもそれって、本当でしょうか。

今の時代、
着物を着ている人の多くは、
「ちゃんと着ているか」より
「着ていること自体」を
嬉しく思ってくれる人の方がずっと多いです。

それなのに、一番厳しい目で見ているのは、
実は自分自身だったりします。

「これは合ってる?」
「これで外に出ていい?」
誰かに言われたわけじゃないのに自分で自分を止めてしまう。

私は、
着物を“着ること”より、
このブレーキの方がもったいないなと思っています。

だって、着物は誰かに評価されるために
あるものじゃない。

自分が、ちょっと嬉しくなるために
あるものだから。

ひとつだけ持ち帰ってほしいのは、この考え方です。

「ちゃんとしなきゃ、は思い込みかもしれない」

それに気づくだけで、着物との距離は少し変わります。

「今日できることを、ひとつだけ」

ここまで聞いてくださってありがとうございます。

もし今、
「ちょっと気持ちが軽くなったかも」
そう感じていたら、もう十分です。

最後に、
今日できることをひとつだけ、お伝えします。

それは、
着物を“着る”ことじゃなくていい

タンスを開けるだけでもいい。
一枚、手に取るだけでもいい。
広げて、「久しぶりだね」って思うだけでもいい。

もし余裕があったら、羽織ってみてもいい。
帯は結ばなくていい。
鏡の前に立たなくてもいい。

大事なのは、
「ちゃんとしないこと」。

完璧じゃなくていい。
途中でやめてもいい。

着物は、
あなたに評価をつけたり、
試験をしたりしません。

ただ、一緒に時間を過ごすだけ。

今日このあと、
ほんの1分でいいので、
タンスの中のお着物に風を通してあげてください。

それが、
着物との関係をもう一度、やさしく
始める合図になります。

「眠っている着物に、風を」

今日は、大晦日なのに
この時間を一緒に過ごしてくださってありがとうございました。

着物の話をしましたが、
実はこれは着物だけの話じゃないと思っています。

「ちゃんとしなきゃ」と思って、
後回しにしてきたこと。
大切にしているのに手を伸ばせなかったこと。

着物は、
そんな気持ちをそっと映してくれる存在です。

年の終わりに、
何かを反省したり、できなかったことを数えなくていい。

ただ、
「まだ大切にしたいものがある」
それに気づけたら、それで十分です。

今日お話ししたことは、
正解でも、やり方でもありません。

もし、
今日このあと
タンスを開けたくなったら。
一枚、触れてみたくなったら。

それが、
あなたにとってのちょうどいい一歩です。

この時間が、
来年に向かう気持ちの中で、
小さな余白として残ってくれたら嬉しいです。

本当に、ありがとうございました。

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